さいたま市立浦和高等学校

インターアクト部ブログ!!

2025/07/03

優勝校日本代表 AWSDCディベート大会(5日目)

2025年7月2日(水)
今年のAWSDC(Asia World Schools Debating Championship)は、実に8年ぶりに対面での参加となりました。この大会は、アジアを中心に世界中の最優秀の高校生たちが一堂に会し、英語による即興型ディベートで競い合う非常にハイレベルな国際大会です。参加者の多くは、英語を日常的に使用するインターナショナルスクールなどに通う生徒たちで、英語をまさに母国語のように操ります。

今年の大会では、以前にも増して全体のレベルが飛躍的に高まっていることを実感しました。下位ランクのチームですら専属コーチによる徹底した指導を受けており、どのチームも高い技術と豊かな知識を備えていました。そんな厳しい競争環境の中で、市立浦和高校のインターアクト部から参加した19名の生徒たちは、5チームに分かれて出場し、全チームがそれぞれ2勝を挙げるという快挙を成し遂げました。
この大会では、1勝を挙げることすら難しく、過去には全敗も珍しくなかった中での2勝という結果は、生徒たちの着実な成長と、これまで積み重ねてきた努力の証であると確信しております。残念ながら決勝トーナメント進出には至りませんでしたが、世界の強豪校と真剣勝負を繰り広げ、実際に勝利を手にした経験は、生徒たちにとって非常に大きな自信となり、今後の飛躍への確かな礎となるはずです。

大会結果(各チーム2勝)
Urawa Japan A 2勝 白鳥陽大、杉山知優、日高広実、山川こころ
Urawa Japan B 2勝 太田葵、久世真生、生沼優奈、栗田悠生
Urawa Japan C 2勝 永峯凜、川嶋琉那、小川勇彦、増川碧
Urawa Japan D 2勝 野津桜香、武政柚香、青木帆希、髙島菜由
Urawa Japan E 2勝 荒木結衣、川田真穂、小倉彩奈

大会の予選ラウンドを終えた本日は、連日の激戦による精神的・肉体的な疲労が大きかったため、少し休養を取りこれまでの試合を振り返る反省会をひらきました。チームメンバー同士で建設的な意見交換を出し合い、海外のチームの取り組みや戦略にも目を向けながら、自分たちの進歩を客観的に捉える機会ともなりました。このAWSDCへの参加は、英語力の向上だけでなく、チームワークや冷静な自己分析力を養う貴重な経験となり、次なる挑戦へのモチベーションも一層高まったようです。


Octo finals(準準々決勝)

論題
This house believes that ASEAN should adopt a Maastricht-style fiscal rule that caps each member state’s gross public debt at 60% of GDP.
ASEANが各加盟国の公的債務総額をGDPの60%に制限するマーストリヒト条約型の財政ルールを採用すべきである。

Quarter finals(準々決勝)
論題
This House believes that the feminist movement should embrace the narrative that male loneliness is a public health crisis.
フェミニスト運動は男性の孤独は公衆衛生上の危機であるという主張を受け入れるべきである。

この大会で扱われる論題は、どれも非常に高度かつ抽象的であり、単なる英語力だけでは到底太刀打ちできないものばかりです。たとえば、「記憶を市場で売買する世界を選ぶか否か」「生態系に法的人格を与えるべきか」「芸術作品をすべて匿名とすべきか」といったテーマは、哲学、倫理、テクノロジー、法制度など、多角的な視点からの深い理解が求められます。日本の通常の高等教育では触れることのない領域ですが、インターアクト部の生徒たちは、こうした難解なテーマに果敢に立ち向かっていました。

いよいよ明日は、AWSDCの決勝戦が行われます。世界各国から集まったトップレベルの高校生たちが、最終ラウンドに臨むこの舞台は、まさに国際ディベートの頂点とも言える瞬間です。観戦を通して、また新たな目標と刺激を得て、次なる挑戦への一歩につなげてくれるものと信じています。


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