さいたま市立浦和高等学校

学校長挨拶

学校紹介

学校長挨拶

「自分の課題を求め、自分の答えを求める」

さいたま市立浦和中学校・高等学校
校長 神田 剛広

令和6年4月1日、校長として着任いたしました神田剛広(かんだ たかひろ)でございます。前任の吉野浩一校長先生(第20代)を始めとする教職員やPTA、地域の皆様のお力添えにより育てられた満84年の本校の伝統を継承し、一層発展できるよう尽力して参ります。どうぞ宜しくお願いいたします。

さいたま市立浦和高等学校は、昭和十五年の旧浦和市立高等女学校の創設に始まり、平成十三年の「さいたま市」誕生とともに現在の「さいたま市立浦和高等学校」と校名変更し、平成十九年には浦和中学校を併設し現在に至り、さいたま市が誇る県内屈指の伝統校、そして進学校として、着実な成果を上げております。

現在のグローバル化が加速する社会では、私たちは経済活動に主軸を置いた価値を追うよう求められます。そして、何かに取り組んだ際には、成果を目に見えるかたちで示すことで、社会から評価を受けることになります。評価を得るまでの工程では、時に対象に向き合い続けることが自分の理念から外れていて、苦労が重なる場合もあります。それでも上手に気持ちを整えて柔軟に対応し、一定の成果を上げることで、相応の評価が得られるのですが、向き合い方が理念から外れる程、本人の納得や満足感は、薄いものになるでしょう。

世界の価値観がある方向に整理されようとする場面では、評価を得るために、この柔軟性が必要です。しかし、自分自身の心からの充足感や誇り、達成感を伴った有用感を得るためには、「どうしてもやってみたいこと」や「行きついてみたい境地」、つまり、自分自身こそが解決すべき課題は何かを追い求め、その解決に向けた不断の努力を積み重ね、じっくりと慌てることなく取り組み、その課題の答えにたどり着く。そのような探求的な取り組みを重ねることが有効です。山登りに例えるなら、まず、頂を目指す山の全貌を俯瞰し、なぜ、その山頂に立ちたいのか、その山頂に立つことが本当にいいことなのか、登頂すべきは自分自身なのか、これらを徹底的に考えます。そうして山頂を目指す覚悟が整ってから登り始めるのですが、その方法は山岳ガイドに導かれて散策路を上がるのではなく、登山ルートが不明な、入り組んだ山道を、略図と方位磁石を頼りに、独りで自力で、一歩一歩、足を運ぶようなイメージです。こうして、遂に登頂に成功したなら、そこからの眺めは、その価値に気づかない誰かにとっては、平凡な景色であったとしても、自分自身にとっては、心から満足できる、この上なく幸せな、忘れることのない絶景となるでしょう。更に、この時に得た眺め(答え)は、自分の体にしっかりと記憶され、やがては自己への強い信頼となるでしょう。

グローバル社会に適応するための柔軟さと、自分の課題と答えを追い続ける探究心。この力の育成方法を改めて模索しながら、本校の魅力ある教育課程の一層の発展に努めてまいります。在校生や入学を希望される皆様には、楽しい中にも厳しさをもつ本校の授業や部活動、学校行事を通して、やさしい先輩後輩や同級生と手を携え、自分の個性を伸ばし、興味関心を高め、市立浦和の生徒としての誇りを添え、現在の自分を磨き、輝く未来、「たどり着いてみたい境地」に向かって、決してあきらめることなく歩みを進めることを期待します。

 市立浦和「目指す学校像」

 浦和中学校の教育目標「高い知性と豊かな感性・表現力を備えた国際社会に貢献できる生徒の育成」と浦和高等学校の教育目標「高い知性と豊かな人間性・社会性を兼ね備え、国際社会に貢献する高い志を持った人材を育成する」を相互に連携・充実・発展させ、中高の教職員が一体となって、教育活動に取り組んでまいります。

中高一貫校として特色ある取組を進めるともに、高いレベルの教育活動を積極的に展開し、明るく活力があり、高い志をもって輝き続ける生徒を育成する。」

 市立浦和「学校経営方針」

 以下の6点を学校経営方針とし、教育活動に取り組んでまいります。保護者の皆様、卒業生をはじめとする本校関係者の皆様、市内小・中学校や近隣にお住いの方々をはじめとする地域の皆様、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

1 すべての生徒の学力や能力を伸ばす。
2 「ほめて育てる」(認め、励まし、支える)教育を推進する。
3 生徒たちにさまざまなチャレンジを期待し、その活躍を発信する。
4 すべての生徒に「市立浦和」の自信と誇りを持たせ、「頑張り続ける力」を育てる。
5 「市立浦和」の伝統と教育の素晴らしさを継承・充実する。
6 生徒及び教職員の安心・安全を徹底する。

 市立浦和「校長が期待する行動指針」

 校長として、以下の3つの行動指針を市立浦和の生徒に期待します。

1 やってはいけないことはやらない。
2 やらなければならないことはやる。
3 やってもやらなくてもどちらでもよいことであっても誰かのためになることはやろうと努める。

さいたま市立浦和高等学校

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