
学校紹介
学校長挨拶
『問い』を問う
さいたま市立浦和中学校・高等学校
校長 神田 剛広

さいたま市立浦和高等学校は、昭和十五年に創設され、平成十九年に浦和中学校が開校し中高一貫校として現在に至っています。これまで学校関係者や地域の皆様をはじめ、数多くの方からお力添えを頂きながら、特色ある本校の伝統や文化を育んで参りました。
私は校長として「真の学力とは?」への解を求め、先行きが不透明な時代の生き方や最高学府での学問に於ける現代的な課題も含め熟慮した結果、「軸」と「統合力」の2つを解として発信し始めました。
「軸」とは、判断力・意識・信念・哲学など我々の個性を織りなす基盤のことで、実生活での諸課題に真正面から向き合い続ける拠り所となるものです。鍛え上げた「軸」を頼りに困難と対峙する場を重ねる経験は、やがて自信や意欲を醸成し次の難題に挑戦する意思とアイデアを生むでしょう。
「統合力」とは、断片的な思考を連携させる力のことです。大学受験で言えばマークシート型への解答力では対処し切れない、国立大学2次試験で問われるような総合的な記述力は1つの例です。そして、これは大学の学問の場での新たな視点の獲得や、学問観そのものの見直しを導いています(=学際化)。
「軸」と「統合力」の育成には、課題に正面から向き合い徹底的に思考を深めることが必要で、その切り口となる「問い」そのものの適否を、時には検証する覚悟と勇気が必要でしょう。本校で学ぶ生徒たちが自由に「問い」を発することのできる風土と文化をこれからも大切に育んで参ります。
市立浦和「目指す学校像」
浦和中学校の教育目標「高い知性と豊かな感性・表現力を備えた国際社会に貢献できる生徒の育成」と浦和高等学校の教育目標「高い知性と豊かな人間性・社会性を兼ね備え、国際社会に貢献する高い志を持った人材を育成する」を相互に連携・充実・発展させ、中高の教職員が一体となって、教育活動に取り組んでまいります。
「中高一貫校として特色ある取組を進めるともに、高いレベルの教育活動を積極的に展開し、明るく活力があり、高い志をもって輝き続ける生徒を育成する。」
市立浦和「学校経営方針」
以下の6点を学校経営方針とし、教育活動に取り組んでまいります。保護者の皆様、卒業生をはじめとする本校関係者の皆様、市内小・中学校や近隣にお住いの方々をはじめとする地域の皆様、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
1 すべての生徒の学力や能力を伸ばす。
2 「ほめて育てる」(認め、励まし、支える)教育を推進する。
3 生徒たちにさまざまなチャレンジを期待し、その活躍を発信する。
4 すべての生徒に「市立浦和」の自信と誇りを持たせ、「頑張り続ける力」を育てる。
5 「市立浦和」の伝統と教育の素晴らしさを継承・充実する。
6 生徒及び教職員の安心・安全を徹底する。
市立浦和「校長が期待する行動指針」
校長として、以下の3つの行動指針を市立浦和の生徒に期待します。
1 やってはいけないことはやらない。
2 やらなければならないことはやる。
3 やってもやらなくてもどちらでもよいことであっても誰かのためになることはやろうと努める。